2016年 9月 17日 土曜日
博多川の「流し燈籠」
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こんにちは!! 天神売買センターの小山です
8月24日のこと、少し酔って中洲の博多川の橋を歩いていたら、数人が携帯で写真を撮っていました。
何かなっと思って近づいていくと、「流し燈籠」がおこなわれていたのです。
お盆は過ぎてるのにどうしてかなと、ふと思いました。
どうやら近くの川端飢人地蔵(かわばたうえにんじぞう)さんに関係しているようです。
享保十七年(1732年)に博多の町で大飢饉が起こり、約6000人もの人々が犠牲になられたそうです。当時の博多の人口は約20000人といわれ、被害は甚大です。そこで、死者の霊を弔うために地蔵尊が祀られ、毎年8月23日~24日に施餓鬼供養が行われているわけです。
18歳から福岡市に住んで、もう16年の月日が経ちましたが、
福岡市内ではじめて「流し燈籠」をみたので、まだまだ知らないことがあるな~と感じることができました。
ちなみに、飢人地蔵さんを知ったのは昔私がいた部署でお酒好きな女性営業のSさんから教えてもらいました。Sさんは中洲のお店に行った帰りに必ずこちらのお地蔵さんに会いにいくそうです。心を寄せる場所があるって素晴らしいです。
1732年からは、町も、住む人も、豊かさも、人々の心も大きく変わったことでしょうが、長い間人々を見守り続けるお地蔵さんと、お地蔵さんのお世話をしてきた地域の方々のこころに、感謝の念を抱きながら「流し燈籠」をぼんやりと眺めた日でした