新年あけましておめでとうございます。
さて今年最初のブログは、2015年上半期の不動産市況について振り返りをしたいと思います。
大手シンクタンクからのデータでは、2015年の上半期の不動産売買取引は過去3番目の高水準で、取引件数としては2014年度から1割増加(取引額は2014年度並)となっており、取引は依然活発な状況でありました。
マーケットに打撃を与えるような要因がなければ、2015年下半期も2014年度並の取引額に達する見通しの様です。経済学者や機関投資家、大手シンクタンク等では、現在の不動産市況は過熱感は否めないものの、今すぐにマーケットがクラッシュする様な状態ではない、との見方が多いです。但し、先日報道にあったサウジアラビア・イランの国交断絶等の中東情勢、原油安、また中国経済動向等、海外の動きも注視していきたいところであります。
私が所属するグループでは事業・収益系不動産の取扱を行っておりますが、ご承知の通り投資家様の買いたいという需要に対して売物件の供給が追い付いていない状況が続き、また相続税対策の観点から現預金を不動産に換価する動きや自社株対策、償却資産保有目的等の投資も多く、取引としては先に述べました通り活況を呈しております。
伴って不動産価格は上がり、投資収益利回りは低位ではありますが、反面で金融機関からの借入金利も一段と低い状況が続いております。
「投資収益利回り-借入金利」のイールドギャップで見れば、不動産価格は高値といえども、投資効率が悪くなっているとはわけではないと思われます(ケースによって、長期の融資期間やフルローン融資等で取組する金融機関の姿勢も言えることだと思います)。
本年も投資家の皆様にマッチング出来る物件の取得・ご提案をさせていただきます。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。